シーニックバイウェイ北海道 特集
春を探しに!シーニックバイウェイツーリング雪形ウォッチング

秋田谷英次さんインタビュー

雪と土に親しむ「北の生活館」 館長、国際雪形研究会の会員、そして雪遊びの達人でもある秋田谷英次さんに雪形の魅力を聞きました。

 

「雪形ウォッチング」の魅力は何ですか?

 

なにより、楽しいんですよ。

  ■何に見えるか考えながら残雪の山を眺めていると、何かの形に見えてくるのが。「雪形ウォッチング」は、雪のある暮らしの楽しみ方の一つだと思います。「雪形」は、気をつけてみないと気がつかない。気がつかなければ感動も得られない。だから積極的に探しに行くんです。

きれいなものを見ると、癒されるでしょう。雪のある風景は美しいですし、雪があるのだから、楽しんだほうが、人生も楽しめます。日本は国土の1/2が根雪になる地方ですが、そこに住む人口は18%といわれている。せっかく雪国にいるのですから。
 
【秋田谷英次氏プロフィール】
雪と土に親しむ「北の生活館」 館長
シーニックフォト倶楽部「雪形コンテスト」審査委員長
国際雪形研究会 会員
北海道大学低温科学研究所所長を務めた後、北星学園大学教授で自然科学を教える。
専門の「雪崩の発生メカニズムなどの研究」を通して、1994年、国際雪形研究会と出会う。

 

秋田谷さんお勧めの雪形は?

 

手稲山のクラークです。

 

手稲山のクラーク博士の雪形写真 羊ヶ丘のクラーク博士像(後ろ姿)写真
手稲山のクラーク博士雪形 羊ヶ丘のクラーク博士像(後ろ姿)

指差すクラーク像のような形が現れます。その先には、飛び立つ白鳥の雪形も見えるんです。
私が創作した、「クラーク博士の、『少年よ、大志を抱け』の名言の続きは、『あの白鳥のように、世界に向かってはばたけ』と言っていたらしい」というエピソードを紹介すると、結構ウケるんですよ。(笑)
雪形からストーリーを作り上げるのもの楽しみ方の一つではないでしょうか。

 

特に、子供たちに「雪形ウォッチング」をお勧めするそうですね。

 

雪形は、自由な発想が出来ないと見つかりません。

  ですから、子供のほうが面白いものを見つけたりしますね。それが、自然に興味を持つきっかけになって欲しいと思うのです。自然を大切にする、好きになる、環境を壊さないようにと思う、自然を守る気持ちになる。そんな心を子供の頃から育てて欲しいのです。
特に、北海道の植物は、冬にあわせて生育します。動物もそう。あらゆるものは、自然に同期しているんですよ。ところが、人間が一番自然に鈍感で、五感が退化しているのではないかと思えます。このままでは生き残れないかも…。なんてね。大きく言えば、何が幸せか、何のために生きているのか、自然にふれあって、考えてみるのも良いのではないかと思います。
沼田温泉の「子犬と戯れる天女」
沼田温泉「子犬(左)と戯れる天女(右)」

■

「雪形ウォッチング」の楽しみ方は?
  北海道でも、「ここに○○の雪形がある!」という場所がいくつかありますので、本当に見えるのか、確認しに行くのもいいでしょう。「マイ雪形」を発見したいなら、まず、少し離れた山並みを眺めてみるとか。
でも、雪形ウォッチングだけでなく、春の自然を楽しもうと思うと、もっといろいろな物が見えてきますよ。
春は五感で楽しめるものがたくさんあります。雪融けの畑、土の匂いや、白樺の芽がピンクに色づいてくる様子、さえずり始めた鳥の声とか。そんな周囲の自然の移り変わりを五感で感じながら、「雪形ウォッチング」は、残雪を見て、感じて、何に見えるか考える。普段と違う目線で自然を見てみようとすると、意外な発見がありますよ。



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