vol.35
知床ねむろ北太平洋シーニックバイウェイ
地域活動磨かれ、海と湿地が輝く
北太平洋と湿地が織りなす風景。
自然と漁業が調和するひがし北海道の暮らしが息づく。
たゆまぬ地域活動が実を結び、豊かな未来へ。
Scenic Byway vol.35 夏秋号 '25(2025年6月時点の情報です)

私がご紹介します
文/佐藤 真人
守りながら活かす、湿原との共生

知床ねむろ北太平洋シーニックバイウェイの地域である厚岸町から浜中町を通る北太平洋シーサイドラインの一部区間は、『北太平洋と湿地の風土に息づく自然と漁業の道』として"秀逸な道"に登録されました。このエリアでは、認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストが中心となり、湿原の土地を買い取って守る活動や、道路沿いや海岸の清掃など、地域と一緒になって自然を未来につなぐ取り組みが続けられています。今回は、その活動を長年支えてきた理事長の小川浩子さんにお話を伺いました。

湿原の魅力を知る入り口

霧多布湿原は、世界的にも価値のある湿地として、ラムサール条約に登録されています。広大なヨシ原や湿地の生きものたちはもちろん、四季折々に変わる風景も大きな魅力です。そんな湿原の魅力をわかりやすく伝えてくれるのが霧多布湿原センター❶。小川さんも「ここを訪れると、湿原と地域のつながりがきっと伝わると思います」と話してくれました。また、秀逸な道の浜中町の起終点、霧多布湿原のほとりには、シーニックカフェのやちぼうずカフェ❷があります。デッキもあるので、湿原を眺めながらゆったりと飲食を楽しむのもおすすめだそうです。

風土に根差す暮らしと風景

琵琶瀬展望台❸からは、霧多布湿原の広がりと、漁村の家々、そして雄大な北太平洋までを一望できます。湿原と海に寄り添いながら続いてきた暮らしは、この地域ならではの原風景。変わらぬ自然と人の営みが、今もこの場所で静かに息づいています。

話を伺った霧多布湿原ナショナルトラストの小川浩子さん(左)
センター内の展示(右)

霧多布湿原センターから望む湿原と太平洋

霧多布湿原センター ❶
住 所

厚岸郡浜中町四番沢20

問合せ 0153-65-2779
営業時間 【4~10月】9:00~17:00 【11~3月】9:30~16:00
休 日 【10~4月】火曜日、【5~9月】無休、1/2~1/31
614 607 050*78
Drive お立ち寄り情報
やちぼうずカフェ ❷

霧多布湿原を見渡せる海沿いのカフェ。浜中町の食材を使った軽食、浜中町産の昆布やグッズなどを販売しています。また、霧多布湿原の自然情報や観光情報の提供も行っています。

湿原のほとりのカフェ
霧多布湿原を一望できるデッキ
住 所

厚岸郡浜中町仲の浜122

問合せ 0153-62-2008
営業時間

【6~9月】10:00~15:00

休 日 10~5月までクローズ、木曜日、不定休あり
料 金 コーヒー400円、ラッコ焼き150円ほか
614 520 501*87
琵琶瀬展望台 ❸

琵琶瀬展望台は、季節ごとに表情を変える霧多布湿原や太平洋を見渡せる高台で、夕日や朝もやに包まれた幻想的な風景も楽しめます。

琵琶瀬から望む太平洋
霧多布湿原と漁村
住 所

厚岸郡浜中町琵琶瀬782

614 458 145*66
道の駅厚岸グルメパーク ❹

道の駅厚岸グルメパークでは、海産物を味わえるレストランや厚岸ウイスキー、物販が充実しているほか、観光案内も行っています。地域の活動団体である厚岸味覚ターミナルとして、秀逸な道の清掃活動にも力を入れています。

道の駅厚岸グルメパーク コンキリエ
牡蠣とウイスキー
住 所

厚岸郡厚岸町住の江2-2

問合せ 0153-52-4139
営業時間 【4月】9:00~18:00、【5〜9月】9:00~19:00、【10~3月】10:00~18:00
休 日 月曜日(祝祭日の場合火曜日)
637 191 560*43
Scenic Byway HOKKAIDO

シーニックバイウェイ北海道

シーニックバイウェイ支援センター

〒001-0011

札幌市北区北11条西2丁目2番17号セントラル札幌北ビル4F

9 552 584*33

TEL:011-708-0429(平日 9:00~17:00)

FAX:011-708-0430

E-mail:

※「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

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