新緑が濃くなる6月下旬。誰もが一度は走ってみたい憧れの道オロロンライン❶では、黄色の花が風に揺れる。その小さくも存在感のあるユリ科の山野草は、エゾカンゾウ。減少傾向にある初夏のシンボルを守り育てる活動の成果が、この夏、実ろうとしている。
活動の担い手を代表し、萌える天北オロロンルートの石黒さんにお話を聴いた。この花を守る活動は、団体が設立された2007年からの活動で、5年間継続するも人手不足で中断した。山野草といえども開花までに3年以上かかり、他の雑草にも負けないように成長するまで、手間暇をかけて育てないといけない。活動が復活するきっかけは2021年の防災工事※。石黒さんは「オロロンラインは、地域の暮らしや産業を支える『命の道』。道を彩るエゾカンゾウを守ることで、この防災事業の有難さをたくさんの人たちと共有したい」という。この心意気に触れ、黄色の絨毯が一面に広がるオロロンラインを夢見る仲間が増えた。こうして防災事業により、石黒さんたちはこの道に再度向き合えるようになった。そして、この夏、工事現場で採取した種から第1世代が開花する。
エゾカンゾウが群生する金浦原生花園❷をはじめ、オロロンラインは山野草の宝庫。春から秋にかけ、代わる代わるにたくさんの種類の山野草が咲く。山野草を眺めるロングドライブの一息は海辺のそば&カフェからくれ❸で。儚くも、人の心に確かに響く花たちに会いに、ぜひ、オロロンラインにお越しください!
風に揺れるエゾカンゾウ(撮影:池田尊子(苫前町在住))
災害に負けない道づくり(提供:北海道開発局 留萌開発建設部)
「きっと、花咲く!」と3年間植え続けた。
住 所 | 留萌郡小平町花岡(キャンプ場敷地からオロロンラインの眺望が楽しめます) |
料 金 | 【キャンプ場入場料】無料(宿営やバーベキュー等の使途でキャンプ場を利用する場合、利用料が別途かかります) |
416 695 551*82 |
日本海と暑寒岳、天売・焼尻島、利尻富士などを望むことができる海辺のカフェ。手打ちそばと季節のデザートで、ゆったりとした時間を過ごして。
住 所 | 留萌郡小平町字小平町116-1 |
問合せ | 0164-56-1188 |
営業時間 | 【3~12月】11:30~15:00 |
休 日 | 月・火曜日(祝祭日の場合翌日)、臨時休業日あり |
416 665 420*28 |
オロロンライン沿いにある、エゾカンゾウの群生スポット。日本海越しに臨む利尻富士との黄色と青色の色彩美にうっとり。
住 所 | 天塩郡遠別町字金浦246-1 |
問合せ | 01632-7-2111 |
営業時間 | 4月頃から降雪時まで(エゾカンゾウの群生は6月中旬~下旬頃、ヒオウギアヤメやイソツツジの群生も楽しめます) |
休 日 | 4月頃から降雪時まで |
料 金 | 無料 |
830 050 466*08 |
『サイクリスト応援ステッカー』を貼っている黄色の道路パトロールカーに、自転車用の空気入れと工具を搭載。道中困ったときはお声がけください。毎年恒例の『自転車御守』も留萌管内道の駅等で頒布!
問合せ | 0164-62-1816(萌える天北オロロンルート運営代表者会議) ※サイクリスト・応援カーについてのお問い合わせのみ |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休 日 | 土日祝日 |
料 金 | 無料 |